まさかの…🐾👂(12)
2月13日午前3時20分頃のこと…
山口県の壇ノ浦PAからヒッチハイクして、福岡県北九州市の筑前植木駅前で降ろしてもらった。
午前12時半頃…福岡市に行きたかったオレは、することもないから一晩かけて、福岡市まで40キロの道のりを歩きで行こうとしてた。
マップ通りに歩いてたらいつの間にか、一本道がただただ続く山道の中を歩いていた…街灯も人通りも全くない真っ暗の山道。
約10キロ歩いたら信号が見え十字路に辿り着いた。
どうしようどうしよう…
このまま歩こうか、誰か捕まえて明るい所まで送ってもらおうか…
信号に止まるトラックの運ちゃんに自分の行きたい方向はどんな道か聞いてみた。
すると、この先同じような道が20キロ続くと言われ、さすがに20キロも逃げ道のない暗闇を1人で歩くのは危険だと思い、ヒッチハイクをすることにした…午前3時頃
この時間に1人の少年が歩いてるなんておかしな話。もちろん誰も止まってくれやしない。
5台目くらいで、一台の車が止まってくれた。
音楽が遠くからでも聞こえるほどの音量だったので、ちょっといけいけのお兄ちゃんかなと思い、声をかけてみたら、かなりイケイケの外人だった。
「明るい所まで送ってもらえませんか」…オレのほうをじっと見つめた後「ok」と一言つぶやいて助手席の荷物をのけてくれた。
親切な外人さんや…と思ったのが最悪の判断だった。
相手は、そこを地元とするアメリカ人。英語も日本語も話せるくせ者。
その時ちょうど、すぐる、いのり、いっせい、あおぐ、と電話をしていた。
車に乗ったら切ろうと思っていたら、外人は「友達と電話してていいよ」と言うから、
「外国人さんに乗せてもらった」と言った。
すると横で「nonono」と小さな声で言ってくる
「だめでした?」と聞くと大きくうなづき、「友達はどこの子?」と聞いてくる。
「大阪です」というと、何故か電話続けていいよと許可を出してくる。
どこでも送るよ……明るい所までと言っても何度も断られるから、九州産業大学までと言った。
…音量をマックスにし、急発進する。真っ暗な山道を90〜100キロの速度でどんどん進んで行く。
外国人ということもあり、運転はめちゃくちゃ。反対車線にいったり、左ガードレールすれすれを走ったり。
不安になったオレはマップを確認する…すると「Why‼️Don't Worry‼️心配しすぎ‼️君は大阪、僕は地元‼️君は何も知らない‼️」と言い、オレのケータイを手で押さえて、見えないように、そして、見ないようにしてくる。
軽くルートがそれて行く、オレの不安がどんどん増していく。
そんなオレの状態に気づいたのか、一度セブンイレブンに車を止めた。
「心配しすぎ‼️リラックス。リラックス。君は大阪、僕は地元。詳しいよ‼️君は何も知らない‼️OK?あそこに山が見えるでしょ。あそこが僕の家。You are lucky boy‼️」「OK.グーグルマップOK」
マップを見ていい、と言い信用をさせようとしてきたのだろうか。
オレがルートを見せ、「This route.そこを左にお願いします」と言った。
すると、
「Nonono‼️左、福岡‼️右、九産大‼️」
一応右のルートも遠回りだがあったため、その道で進んでもらうことにした。
車はまた90〜100キロの速度で進みだし、しばらくすると。
オレには絶対にわからない英語をベラベラとなにか訴えかけるように話出した。
「Do you understand⁉️」理解した!?
と言うから
「I don't understand.I can't speak English‼️」わからない。英語喋れない!
と言った。
すると、こっちを向いて
「No‼️Don't understand‼️」ちがう、わからなくていい!
と言われる。
そんな謎の会話をしていると、急にハザードランプをたきだした。約30秒くらいしたら後ろに一台の車がビッタリ付いてきた。
外人はミラーで後ろの車を確認すると、急にウインカーを左にし、左に曲がった………
その時に完全にルートが外れた。。。
オレは必死になり、「どこ目指してる⁉️」と言ったら…
「My home.」
この時のことは今でも鮮明に覚えている。
「Why‼️‼️‼️‼️‼️」と叫んだ。
そしたら…
「後ろの車が邪魔‼️これ誰⁉️九産大行く。でもこの車邪魔。僕の家に行く」。。。
ここでもめたら運転雑になって事故って死ぬやろなーとか、このまま家連れてかれたら殺されるんかもなーとか恐怖で体ガチガチなりつつも、
こんなやつに殺されへんでー。こんなんで死なへんでー。という、遊び心もあった。
完全に誘拐されてる気分になり、このままやと本気で危ないと思ったオレは…
静かにシートベルトを外し、荷物を右手でおもっきり掴み、左手でドアを掴み一気に開けて飛び降りた。
荷物も、靴も、ケータイもいろんなところに飛んでいってた。右手で握りしめた荷物にジュースもあったから服はジュースでびしょびしょ。
30メートル先くらいで2台は一度止まって、逃げていった。
オレは両手を上げて、後ろの日本人に対して何故かヘルプ‼️‼️‼️‼️‼️
と叫んだ。
110番通報をし、パトカーで近場のコンビニまで送ってもらった…午前4時半頃。
後々考えると計画性のあるものだった。
友達の場所を聞いてきたのも、友達が福岡だと危ない人だというのがバレるから。
ハザードランプをたいていたのも後ろに車をつけるため。
わけのわからない英語は誰かにしゃべっていたようだった。
元からオレを目的地に送るつもりなんかなかったのだろう………。
どんな究極な。どんなピンチな場面でも、ちょっとした遊び心、余裕って大切なんやで。
ほんまにビビってたら体動かんで。
死ぬかと思った笑笑
旅続けます。
最後まで読んでくれた人🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏